体を動かす命令を伝達するだけではなく、体表面から受けた様々な刺激を知覚神経で感じ脊髄を介して、「脊髄視床路」という経路を通り脳へと伝えてもいるのです。それを受け取る脳の部位は延髄、中脳、視床下部、脊椎反射の4つ。延髄に刺激が伝わると自律神経が調整作用を行い、中脳に届くとオピオイドとい鎮痛作用を持つ脳内物質を分泌します。視床下部へ情報が達すると抗ストレス作用を持つオキシトシンという脳内物質が、脊椎反射へ作用するとGABA(ガンマアミノ酪酸)という鎮痛作用を持つ脳内物質が分泌されるのです。このように様々な物質が体へ影響を与えています。